概日リズム睡眠障害になりやすい人とは?寝つきを良くするには?
人が体内感覚で持っている時計のことを「概日リズム」といいます。
この概日リズムは眠りと深い関係性があり、これが狂ってしまうことで起きる睡眠障害を「概日リズム睡眠障害」といいます。
多くは生活習慣の乱れで起きますが、複雑な構造をもつ概日リズムの性質を理解していないと間違った対処の仕方をしてしまうことになります。
概日リズム睡眠障害を改善して寝つきを良くする方法を学びましょう。
目次
概日リズムとは?
概日リズムは医療用語で「サーカディアンリズム」とも呼ばれ、簡単に言うと「地球の自転」に合わせて生活するための、地球上の動物や植物がもつ生体機能のことです。
概日リズムは1日24時間を最小単位として1週間、1年と大きな周期を刻んでいることが分かっています。
女性の生理なども、この概日リズムが関係しており、人が健康に生きるためには狂わせてはいけないものです。
この概日リズムを基本として、人間の体にはいくつかの時計を持っていて、脳の視床下部、そして細胞の中や遺伝子にも存在します。
「睡眠と覚醒のリズム」「消化器官リズム」「体温リズム」など、それぞれが独特のリズムを刻んでおり、主に太陽の光に影響を受けています。
概日リズムに合わせて生体活動は行われている
概日リズムに合わせて生体機能は決められた時間に決められた仕事を行います。
- 食物の消化運動と排出
- 栄養の代謝
- 細胞分裂
- 体温の上昇下降
- ホルモン分泌
人の体に必要なはたらきは、決められた時間に行われ、「食べたから出る」「疲れたから眠れる」などといった単純なものではありません。
ダイエットがうまくいかなかったり、栄養のあるものを食べているのに一向に体調が回復しない場合なども、”食べる時間”や”眠る時間”が間違っていることもあるのです。
概日リズム睡眠障害になりやすい人の特徴は?
では、概日リズム睡眠障害になりやすい人の特徴にはどんなものが考えられるでしょう?
- シフトワーク(就業時間が日によって違う)
- 夜勤勤務
- 食事時間が一定でない
- 便秘をよくする
- 極端に外出しない
- 就寝時間が一定でない
- 冷え性
- 食生活が乱れている
これらの項目に当てはまる人は概日リズム睡眠障害になりやすい人です。
概日リズムを意識して寝つきを良くする方法
現在の日本の社会では生活スタイルが多様化し、すべてを自然の理に適った時間運びに合わせることは難しくなっています。
しかし、できるだけ概日リズムに沿った形に改善することで、寝つきをよくすることができるのです。
まずは以下のことを実行してみましょう。
目覚めの時間を決めて一定にする
目覚めた時に太陽光か、強い電灯の光を30秒以上浴びる
食事の時間を一定にして食べてすぐに眠らない
運動や半身浴を取り入れて冷え性を改善する
栄養バランスのとれた食生活を心がける
働いている人の生活スタイルは、自分の仕事に左右されるので、睡眠障害になってもなかなか理想の習慣に変えることは難しいですが、できる範囲ではじめてみましょう。
また、ストレスを強く感じている人ならば、通常よりもアミノ酸やミネラル、ビタミンなどの栄養も不足気味になり、寝つきも悪くなりやすいです。
そのため、ストレスをなくし寝つきを良くするサプリなどで必要な栄養素を補うようにするとよいでしょう。
【この記事のまとめ】
- ”概日リズム”は地球の自転に合わせた生体時計
- 生活スタイルが多様化した現代人は概日リズム睡眠障害になりやすい
- 概日リズムを意識した生活習慣が寝つきを良くする
- サプリで効率よく足りない栄養を補う