不眠症が慢性化してしまう習慣や考え方

睡眠は、とくに何も意識しなくてもくるものですが、日本人の5人に1人が苦しめられるほど不眠症患者が増えています。

不眠症にはさまざまな原因がありますが、人が睡眠に対してもつ「考え方」や「間違った習慣」が症状を慢性化させているケースもみられます。

睡眠を「真剣」に考え過ぎてはいけない・・

質の低い睡眠習慣が多くの病気の引き金になることはよく知られています。

不眠症に効果のある寝具ストレス性の不眠症を改善するサプリ、グッズや書籍がたくさん売れているのも、睡眠に対しての意識が高まっている証拠です。

しかし、意識が強すぎることが不眠症を引き起こしてしまうこともあります。

「しっかり眠らないと病気になってしまう」という緊張感と焦燥感・・・この強すぎる想いが脳を興奮させてしまうのです。

健康志向の強い人やまじめな性格の方にこの傾向が多く、睡眠に対して「真剣」に考えすぎることが不眠症の慢性化を引き起こしてしまいます。

「寝だめ」が睡眠リズムを狂わせる

たいていの人は、仕事が忙しくて眠る時間が減ったり、疲労の蓄積を感じると「睡眠時間を増やそう」とします。

とくに休日などに”寝だめ”などと考えて、いつもの2倍寝てしまうこともあります。

しかし、この行為が「睡眠リズム」を狂わせてしまう間違った習慣なのです。

睡眠がつくる「概日リズム」

睡眠は一定の規則正しいリズムを記憶して、太陽の昇降などと同調した「概日リズム」をつくっています。

(参考記事:概日リズム睡眠障害になりやすい人とは?寝つきを良くするには?

この概日リズムには特徴があり、約24時間で一度リセットして、そこから新たにスタートします。

そして概日リズムがリセットされる時間が「目覚めた時」です。

普段は朝の7時に起きる人が、休日に昼の12時まで寝ていたとしたら、5時間もの誤差をつくってしまい翌日はいつもの時間に眠れなくなります。

このリズムの狂いを取り返そうと、ひんぱんに就寝時間を変えてしまうと睡眠リズムが完全におかしくなってしまうのです。

不眠症と食欲

”食欲”は脳が「足りていない栄養素を補う司令」です。

疲れているときは甘いものが欲しくなり、ミネラル不足のときは塩分を欲する・・・。

人の体は、非常に精巧にできており、脳によりベストなバランスが保たれています。

現在では、この”脳からの司令”のままに欲するものを食べるのが良い、とされていますが、不眠症になった場合は話は別です。

なぜなら、寝不足などの睡眠障害が起きると、自律神経に狂いが生じてしまうからです。

「食欲不振」は不眠症を悪化させる

食欲は自律神経の動きに連動しており、「お腹が減った」と感じるのは副交感神経がはたらいたときに起きる現象です。

自律神経に狂いが生じると交感神経がむやみにはたらくので、いつまでたっても食欲がでないのはこのためです。

健康体ならば食欲がないときには無理して食べないほうが良いのですが、不眠症の方は無理をしてでも食べないと症状を悪化させてしまうこともあるので注意しなければなりません。

睡眠は十分なアミノ酸とミネラル、ビタミンがバランスよく摂取されることで「メラトニン」という睡眠物質を分泌して眠りに入りますので、栄養不足だとこのホルモンが作られず、眠れない体質になってしまうのです。

「眠りは追いかけると逃げていく」という昔の言葉は、睡眠の性質をよく言い当てています。

眠れないことを”悩み”にしないことが、不眠症を慢性化させないためのコツなのかもしれません。

【この記事のまとめ】

  • 睡眠を真剣に考え過ぎると脳が興奮してしまう
  • 寝だめや睡眠を取り返す行為が睡眠リズムを狂わせる
  • 寝不足のときこそしっかりと食べなくてはならない
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