睡眠不足を解消して緊張や不安、イライラを撃退しよう!
睡眠不足が長く続いてしまうと、不安やイライラの原因になることがあります。
睡眠不足が精神の安定に害を及ぼす要因はいくつかありますが、いくつもの原因が複雑に絡んでいることも少なくありません。
まずは「睡眠の役割」を知ることから理解を深めましょう。
心身のメンテナンスを行うのが『睡眠』!
睡眠は人間にとってなくてはならない生理現象です。
睡眠をとることで活動を休止させて、心と身体のメンテナンスを行うのが睡眠の大きな役目なのです。
睡眠中はただ機能をストップさせているだけではなく、実にさまざまな活動がされています。
・筋肉と骨、内蔵の疲労回復
・脳細胞のクールダウン
・日中インプットされた情報の整理
・心配事に対しての対処法の発案
・修得する対象についてのイメージトレーニング
・吸収した栄養素の代謝
・各ホルモン・酵素の生成
・各組織の成長・新陳代謝
これらは人間が生きていく上で、どうしても行わなければならないことです。
睡眠をまったくとらないと、数日で体と脳の機能は破壊されて命を落としてしまうこともあります。
不安やイライラを発生させるノルアドレナリン
人間の喜怒哀楽は「神経伝達物質」の作用によって作られていると言われています。
神経伝達物質の中の「セロトニン」「ドーパミン」「ノルアドレナリン」が直接人の感情に関わるものです。
人が不安やイライラを感じているときには、ノルアドレナリンが多く分泌されますが、これは「緊張」によってもたらされます。
睡眠には筋肉や骨を休息させてほぐしてくれる効果がありますが、睡眠が足りないと緊張が残ったままになり、自律神経の交感神経が働き、全身が力んだような状態になります。
寝不足が続くと肩や腰が凝るのはこのためです。
交感神経がはたらくと、ノルアドレナリンが多く分泌されるために、妙な不安を抱いたり、過敏になり過ぎてイライラしたりし始めるのです。
体内の「乳酸」がセロトニンを減少させる
ノルアドレナリンは緊張時や恐怖、不安などを感じたときに、ドーパミンは嬉しいことが起きたときに分泌されます。
そしてその二つの感情のバランスをとるのが「セロトニン」の役割です。
バランサーのはたらきをするセロトニンは、「平常心」や「やすらぎ」などを起こす伝達物質で、これが不足すると情緒不安定になります。
「躁鬱病」という精神病がありますが、
喜ぶときも悲しむときも常軌を逸した感情表現をし、この原因がセロトニンの不足だと言われています。
セロトニンが不足すると、ノルアドレナリンが脳内でいっぱいになって必要以上の不安やイライラを起こしてしまうのです。
セロトニンは体内で合成されて分泌される伝達物質ですが、なぜ不足してしまうのでしょう?
それは睡眠不足による疲労回復が不十分になることで、疲労とともに体内に蔓延する「乳酸」が悪さをするのです。
参考:翌日の『ベストコンデション』を作るための戦略的な眠り方
セロトニンは乳酸が多く出現すると減少してしまう性質があります。
睡眠不足以外にも、強く疲労を感じているときなどに性格が変わってしまうようになるのも、セロトニンが減少した結果起きることです。
セロトニンの分泌を高めるためには、食事制限や定期的な運動が適していますが、忙しい現代人におすすめなのは、セロトニンサプリメントによる摂取です。
こちらの記事も参考にしてみてください(姉妹サイトへ)≫市販で購入できるセロトニン活性化に役立つサプリメント3選
おわりに
少しむずかしい話になりましたが、睡眠が不足することで起きる心身への悪い影響は以上のような仕組みで引き起こされています。
深く眠り、肉体の疲れをリフレッシュさせて脳内の整理整頓を済ませると、前日の緊張や不安、イライラなどがウソのように消え去ります。
適切な睡眠時間をとっているのにも関わらず、目覚めが悪く気が重いような状態ならば、睡眠の質が低下していることも考えられます。
スポンサーリンク