統合失調症と不眠症の関係性~原因、症状、改善法~

統合失調症は以前「分裂病」と呼ばれていた脳機能障害です。

うつ病と並んで重度の精神疾患であり、どの時代にも世界的に見られた病気のひとつで、現在の日本では100人に1人の割合で発症すると言われています。

原因はいまだに解明されていませんが、患者には脳の神経伝達物質などの異常が見られ、病気の初期から不眠症状が現れます。

統合失調症の原因とは?

統合失調症は以前は遺伝の要素が大きいと思われていましたが、遺伝子の共通性が最も高い双子の場合でも、片方が統合失調症であっても、もう一人が必ず統合失調症になるとは限らないことから、この説も確実なものではありません。

就職や結婚、引っ越しなどの環境の変化をきっかけに発症する確率が高く、自律神経失調症のように「かかりやすい性格」というのもあまり断定されていません。

統合失調症の症状は?

統合失調症は「本人が気づきにくい」病気でもあります。

たいていは家族が異常に気づいて医師に相談して発覚しますので、一人暮らしの方などは重症化してしまうことが多いのです。

代表的な症状は「幻覚」と「妄想」です。

実際にないものが見えたり聞こえたり、また他人に対して被害妄想を抱いて信じ込みます。

まだ症状が軽いあいだは、それが自分の思い過ごしや錯覚だと自覚しているのですが、病気が進行していくと幻覚と妄想を信じこむようになり苦しみます。

家族や医師など、周囲の人に幻覚や妄想を「現実のものではない」と教えられても、本人の感覚では実際にない声やものが聞こえたり見えたりしているのですから、精神的にも追い詰められて孤立感を味わってしまいます。

虚無感や無気力などうつ症状なども併発しやすく、周囲が思う以上に精神的な負担を強く背負うことになります。

統合失調症と不眠症状

統合失調症患者の不眠の特徴は「ノンレム睡眠」のときの眠りが極端に浅い、という特徴があります。

そして深く眠れずに途中で目が覚めてしまう「中途覚醒」が起きやすくなります。

中途覚醒は統合失調症でない人でも起きる症状なのですが、大した理由もないのに、仕事や学校を休みがちになったり、自分の身の回りのことをするのが億劫になって部屋がゴミ溜まりのようになったり、落ち込んでひきこもる、など、生活態度全体が急速に乱れている場合は統合失調症の可能性があります。

単なる不眠症では体調が悪くてもここまで生活が変化することはまずありません。

統合失調症が原因の不眠の改善方法

統合失調症が原因の不眠であっても他の不眠症と同じく、生活リズムと整えたり、健全な食生活を心がけることで不眠症状を改善させるといったことは大切です。

しかし統合失調症は重症化しやすい病気ですので、精神科では早急に対処するために睡眠導入剤を使って不眠症状に対処します。

他の不眠症と同じベンゾジアゼピン系の薬物を使い、それと同時に抗精神薬を使って統合失調症の治療をはじめます。

参考記事:不眠症治療薬の種類と効果、副作用について

おわりに

単なる不眠症と統合失調症を見分けるのは医師でも難しく、「眠れない」という理由で病院を受診されても確実に医師が判断できることは少ないと言います。

やはり家族や知人など周囲の人がいち早く異変に気づいてあげるのが早期発見の手立てとなりますので、「眠れない」と悩む人が周囲にいる場合、行動や話の内容に異常がないかどうか注意深く観察することが大切です。

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