眠るのが(布団に入るのが)怖い症状の原因と対策法

不眠症状に悩む方の中には「眠ること自体が怖い」または「布団に入るのが怖い」と訴える人がいます。

特に思春期を含む若年層や女性に多い症状です。

この症状は、自律神経のバランスが崩れている場合が多く、改善しないで放っておくと、うつ病やパニック障害に発展してしまう危険性もありますので、早めの対処が必要です。

まだ軽度な入眠恐怖

何らかの理由である日眠ることができず、それを取り返そうと眠りに対して意識するあまりに気が高ぶって眠れなくなることがあります。

「今日は眠れるのか?」「今日はちゃんと眠らないと仕事に支障が出る」などと考えすぎてしまい、神経質になり逆に自然な眠りが得られなくなるのです。

不眠症の中で最も多い軽度の入眠障害ですが、これも何日も続いてしまうと寝ること自体が怖くなってしまいます。

こういった場合は気を穏やかに持ち、日中運動を心がけるようにしたり、いっそのこと「断眠」することで改善されることもあります。

参考:寝室やベッドに入ることが怖い~不眠恐怖の原因や特徴~

夜は怖いもの?

昔から人は自然の脅威に晒され生きてきました。

その年月は非常に長く、そこで進化した人の感覚に「夜は危険」という情報がインプットされています。

肉食獣は自然界では弱者の人間をエサとして見なしますし、そういった動物は夜行性が多いのです。

その時代の人間は今とはまた違ったストレスに晒されており、寿命も短かったのですが、時代の流れの中で飛躍的に寿命を延ばして爆発的に人口を増やしたきっかけがありました。

それは「火を使うこと」と「犬を飼うこと」を生活に摂り入れるようになったことが大きな要因になっています。

野生動物は火を恐れますので、肉食獣や毒を持った昆虫類も火を焚くことで近寄ってこなくなります。

そして犬は、夜に外敵が来ると激しく吠えて飼い主に危険を知らせてくれますので、人間はそれ以前よりも安心した状態で質の高い睡眠をとることができるようになったからです。

このインプットされて定着した習性は今でも残っていると言われています。

焚き火やろうそくの炎を見ると落ち着いたり、動物と触れ合うとほっとするのもその習性の名残りだと言われています。

そして人は社会を構築して生きる動物であり、孤独な状態というのは正常な状態ではありません。

人間関係の悪化から孤独を感じてしまうと、脳と神経は緊急信号を発信し、いち早く集団を見つける行為をするために体を準備させるのです。

この人間に組み込まれた習性を利用し、入眠障害の改善ができる場合もあります。

ペットを買っているなら触れ合うこと、ぬいぐるみを抱きしめる、また可能ならば家族と時間を過ごす、同じ寝室で眠る、友人に電話して話をする、などの行為はどれも精神の均衡を保つために効果のある方法です。

不規則な生活による神経伝達物質の異常

睡眠という生体現象は多くのホルモンが複雑に働き達成される行為です。

メラトニン、成長ホルモン、セロトニン、コルチゾールなど・・・

これらが一定の順序で適切に分泌されて人は眠気を感じて睡眠に入り、また起床までの時間内にさまざまなスケジュールをこなし脳内と肉体の情報整理、準備、修復、疲労からも回復を実行します。

この作業は人が意識せずとも自動的に行われるのですが、ストレスや不規則な生活、食生活の乱れなどで各ホルモンが減少したり、不活性化することで眠りに入りづらくなります。

また、セロトニンの不足が「恐怖」という情動を引き起こす直接的な原因になります。

早寝早起き、適度な運動、ストレスのない生活、人間関係や経済面などの不安のない生活、正しい食生活をしているとセロトニンは不足することはありませんが、その逆の場合では大量に消費され不足してしまいます。

栄養面で言えばビタミンCやE、必須ミネラル、抗酸化物質、セロトニンの原料であるトリプトファンなども「消費される栄養素」ですので食生活も決して軽視できません。

【おわりに】

眠ることが怖くなってしまうケースは決して珍しいことではありません。

この症状の対策としては、

・本を読む
・寝る1~2時間前から部屋を暗くしておく
・寝る前にヨガや座禅を組む
・日中、太陽の光を浴びる(15~30分程度)
・寝る前にぬるめのお風呂に入る(38~40度で15分程度)

が効果的だと言われています。

この症状に悩まされる方の多くは、原因や対策法がわからないことで、より不安を覚えて眠れなくなる傾向にありますので、ぜひこのページに書かれていることを参考にしてみてください。

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