人間関係(パワハラ・セクハラ・社内いじめなど)が原因で眠れなくなるケース

会社や家庭、学校などの人間関係によるストレスが原因で、精神疾患や自律神経の乱れなどを訴える方は年々増加しているようです。

具体的な症状としては、不安やイライラ、落ち込み、後悔などがありますが、中でも『寝つけない症状(睡眠障害)』に悩まれる方が増えています。

人にとって「良い睡眠をとること」は重要なことであり、日々受けるストレスの修復にはなくてはならないものです。

もし質の良い睡眠が一定期間得られないことがあれば、前述のような症状を引き起こす引き金になる恐れがあるため、できるだけ早期に解決しておくことをおすすめします。

【人間関係とストレス】

ストレスには大きく分けて2種類があります。

1つ目は、『物理的で解放後に爽快感を味わうような良いストレス』です。

スポーツなどがこれにあたりますが、特に心身に悪影響を及ぼすものではありません。

2つ目が、『いつまでも尾を引き解決しない悪いストレス』です。

例えばパワハラやセクハラ、社内などでのいじめなどがこれにあたり、解決策がなかなか見つかりにくく、職場や学校から帰宅したとしてもいつまでも心の中に存在するようなものです。

この質の悪いストレスが自律神経をコントロール不能にし、不眠などの睡眠障害を引き起こします。

参考:イライラ考え過ぎで眠れない~原因と対策~

【ストレス発生の原理】

パワハラや・セクハラ・いじめなど、許され難いような攻撃を受けた場合であっても、程度の問題もあり、同じ問題に直面した人すべてが自律神経や精神を病むとは限りません。

なぜなら、人間関係が原因でストレスが発生する仕組みは、被害を受けて心を痛め、眠れなくなる本人が創りだしたものだからです。

これは一体どういうことなのかと言うと、

脳には「大脳辺縁系」といういくつかの脳の機能が集中したセクションがあり、そこで悲しみや喜び、性欲、睡眠、食欲、記憶など多くの人間の”情動”をつかさどっています。

大脳辺縁系は「敵を敵」として認知して、すぐさま対処行動をとるために、抗ストレスホルモンを分泌し、体全体を緊張させて血圧を上昇、血糖値の増加、五感を鋭敏にし、呼吸を速くするなど、敵に対する戦闘準備をはじめる働きをし、その体験を記憶にインプットして保管します。

そして、人が過去に嫌な思いをしたり攻撃されたりした経験と、パワハラ・モラハラ・いじめなど、目の前で起きている行動が自分の頭の中で一致すると、「敵が目の前にいる」と大脳辺縁系が処理してしまい、体もその準備段階に入ってしまうのです。

例えば過去に大声を上げながら怒られて恥をかかされたり、暴力を振るわれたりすると、単に「声が大きい」というだけで相手を「敵」または「不快な相手」と認知し危機対処の反応をしてしまうというわけです。

【人間関係のストレスの怖さ】

人間関係のストレスが怖いところは”眠っている間”も続くところです。

人間の脳は睡眠に入ってからも日中に知覚した情報の処理を行います。

記憶したものを記憶する優先順位を決めたり「なんとか対処しなければいけない心配事」に対して作戦を立てたりもします。

悩み事が解決し、大脳辺縁系が納得するまで、自分の今置かれている人間関係の問題について考え続けているのです。

そうなるとノンレム睡眠とレム睡眠のバランスは悪くなり、熟睡できずに睡眠の質が低下し、睡眠障害へと進行してしまうということになります。

参考:睡眠の質を高めるおすすめの習慣5選

【まとめ】

単に「心の弱さ」などと軽く考えられてきた、人間関係からくる不眠症は「理性」や「根性」で解決できないものだということが明らかになりつつあります。

人間社会に生きている限り、人間関係によるストレスは避けることはできませんので、どこかのタイミングで改善へのアクションを起こさなくてはいけません。

『ストレスに強い体質作り』や、『眠りやすい体質作り』を日頃から意識しておくことが大切になってきます。

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